ついに毎月更新が途絶えてしまいましたが、気にせず続けますのだ。
実はWordPressで作成していたポートフォリオがだいたい完成したので公開しております。
今年4月ぐらいまでの作例が置かれています。
興味のある人は、見てみてね。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 | 31 |
ついに毎月更新が途絶えてしまいましたが、気にせず続けますのだ。
実はWordPressで作成していたポートフォリオがだいたい完成したので公開しております。
今年4月ぐらいまでの作例が置かれています。
興味のある人は、見てみてね。
2011年に作ったペーパークラフトの再録です。
記事はこちら
2011年12月5日「今年のペーパークラフト
http://nakaco.sblo.jp/article/51383251.html
ダウンロードはこちら
http://nakaco.sakura.ne.jp/sblo_files/nakaco/image/xmasangel_01.jpg
あたしの手をひいて、方々へ連れて歩いてくれたシゴイさんのやさしい手に触るのも、これが最後だと思うと、そうやすやすとはやれないけど、まごまごしていると死んでしまう。あたしはそっと手をだした。シゴイさんが歎息するようにいった。
「お前はそんなやさしいところもある娘なんだな。ふしぎなやつだ」
シゴイさんの手があたしのほうへ伸びだしたまま曖昧に宙に浮いていたが、急に折れたように寝床の上へ落ちた。軍医長が椅子から立ちあがると、入口に立っていたひとにいった。
「看護長、カンフル」
平気な顔ってどんな顔のことか知らないけど、あたしの顔は生れつきこんなベティさんみたいな顔なんだ。頭の鉢はうんとおっぴらき、眼はびっくりしたようにキョロリとし、鼻は孫の手みたいにしゃくれている。おかあいらしいなんていってくれるひともあるけど、それはフロイドのれいの〈言いちがい〉というやつで、じつのところは〈変っている〉というつもりだったのにちがいない。夕陽があたると、火がついて燃えあがるかと思わせるかのふしぎな赤毛は、年頃になるとすこし下火になったが、脛のほうは時代とともに太くなって、どう見てもスラリとしていますなんていえない。挿絵は物語の後半にある退艦式の告別舞踏会で昔なじみのシゴイさんに会うところ。
白のジョーゼットの釣鐘裾《クローシュ》だ。白のジョーゼットのほうはちょっとドガの踊り子のようになる。園遊会には向くがサロンにいると子供っぽく見えるおそれがある。ということです。
この調子だと、パパの苦虫は永久につづくのだろうとあきらめていたが、降伏の申し入れをした十日の夕方、役所から帰ってくるとニコニコ笑いながらママにいった。この小説が書かれたのは昭和22〜23年、すでに新憲法は公布されています。
「これからは辛いぞ。貫太郎さんは血と涙の生涯といったが、ほんとうだ。だがその時を越えれば、戦前の日本よりよくなる。希望をもとう」
それからあたしにいった。
「だいこん、お前だけだよ。そのいいときを見られるのは」
涙あふるる思い。だがものは考えようだ。日本は参ったが、なくなったのではない。古い日本の終りは新しい日本のはじまり。女神アグライアの死体からアネモネの花が咲きだしたように、古い日本の土にだっていつかは新しい花がひらく。最近の日本では、平和憲法を有難がる人は現実を見ない夢想家だと思われてしまうようです。
〈一つの植物が花を咲かせない間は、それがどんなに美しいだろうと望みをいだく。すべてまだ花が咲かないものはどんなに多くの空《むな》しい夢に包まれていることだろう〉とジイドがなにかでいっていた。
この咏嘆は意味はなすが意義はなさない。空しいか空しくないか、咲いてみなければわからない。希望をもつことは空しいといって、希望せずにいられるものだろうか。千島も、樺太も、朝鮮も、琉球も、台湾もみななくなって、せいぜいアメリカの一州ぐらいの大きさになってしまったかわりに、日本人は戦争で死ななくてもよくなり、ほかの民族を統治しようなどと柄にもないことをかんがえることもなく、狭いながらも水入らずで楽しくやって行けることになった。原子爆弾の洗礼を受けたのは日本だけだから、自らの体験によって、これからの戦争は危険だと警告する役をひきうけ、世界平和を建設するための有効なアポッスルになり得る。あの方が考えていられるように、戦争放棄の新しい憲法でもできたら、咲く花は小さくとも、世界に二つとないユニークな花になるだろう。
十二時をすぎたばかりの鷲神社は、初酉のお札を貰はうとする人たちで、身動きも出来ないほど、混雑してゐた、二人はその中に捲き込まれたが、しつかり掴まつといでと、秀一は手を握つてくれた、大きな人群れはまるで蛇のやうにうねつて、ともすればおしげは浚はれさうになつた。これは最後のところ。
「秀ちやん、下駄がどつかへいつちやつたよ」
「――見つかりやしないよ、――」
丸ビル、モダンガール散歩コース
丸ビル紳士いねむり状態
某新婚家庭物品一切しらべ
茶碗のワレ方
ガラスのワレ方と補貼
東京露天商人コシカケ
踏切カンヌキ棒其の他
荷車人夫の具合
宿屋の部屋と御馳走
丸ビル本屋の立読み手の具合
東京長屋便所のクミ取口
おしめの模様帳
鼻のたらし方
洋服のヤブレ個所
駄菓子の実測図
おんぶの形式
東京場末女人の結髪
井の頭公園自殺者地図
東京めしやのサゲ看板
「附言」
この展覧会はこゝ三年間私達のやった仕事の展示です。
かゝる仕事を私達は仮に考現学と称して、考古学でやる方法を現代に適用してみているのです。
即ち現在眼前に見るいろいろのものを記録し、そのしらべの方法をどうやったらいいかに就いて努めている次第です。
御覧の通り万般のものに就いて試みています。
御批評を仰ぎます。