2018年08月16日

WordPressでポートフォリオ

ついに毎月更新が途絶えてしまいましたが、気にせず続けますのだ。


実はWordPressで作成していたポートフォリオがだいたい完成したので公開しております。

今年4月ぐらいまでの作例が置かれています。


興味のある人は、見てみてね。

WordPressでポートフォリオ
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2018年06月23日

お寿司イラスト

お寿司 大トロ
お寿司 大トロ

お寿司イラストを作りました。

お寿司いろいろセット01

お寿司いろいろセット02

お寿司いろいろセット03

以下でダウンロードできます。
フリーです。
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2018年03月31日

ポートフォリオ作成中

イラストのポートフォリオ的ページをWordPressにて構築中。

ポートフォリオページ作成中

公開はだいぶ先。

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2017年11月30日

冬のペーパークラフト(再録)

2011年に作ったペーパークラフトの再録です。


クリスマスエンジェル


記事はこちら

2011年12月5日「今年のペーパークラフト

http://nakaco.sblo.jp/article/51383251.html


ダウンロードはこちら

http://nakaco.sakura.ne.jp/sblo_files/nakaco/image/xmasangel_01.jpg




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2016年11月27日

2017年賀状素材

以前自分用に作りました年賀状用イラストです。

よろしければお使いください。

2017年賀用


2017年賀用文字無し


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2013年12月01日

ペーパークラフト 2013

さて、毎年この時期になりますとX'masに向けて簡単なペーパークラフトを作って来ましたが、今年はクリスマス的なものが見つからず、季節とは全然関係なく、当ブログのマスコット「ワコちゃん」(そんな名前だったのか)のグラフィグを作ってみました。

ワコちゃんGraphig

グラフィグって何?→http://graphig.net/

ワコちゃんGraphig_s
graphig_wako.pdf (532KB)


またしてもパク、いやいやテンプレ拝借、ありがとうございます。

このペーパークラフトは、
NC帝國様がデザインしたグラフィグを元にしています。
NC帝國:http://www.ncempire.net/
graphig : http://graphig.net/

過去のペーパークラフトまとめ

 
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2013年11月06日

簡単なの?馬を描きましょう

さて、今年もあまり役に立たないイラスト講座、描きましょうシリーズやっときますか。

来年は午年なので、馬を描きましょう。

馬らしい馬の姿を描くのは実はちょっと難しい。
さらに歩いたり走ったり、ポーズを付けるのは大変。

ということで今回は、各部のパーツを作り、それを動かしてポーズを簡単に変えましょう。
という試みです。

まず、横向きの馬の各部をパーツ分け。

出来るだけ簡単に、円形を基準の形として作ってみました。

馬(午)を描きましょう01

丸い部分を合せまして、

馬(午)を描きましょう02

円の中心を基点にくるくると動かしますと。

馬(午)を描きましょう03

歩いたり走ったり。

馬(午)を描きましょう04

馬(午)を描きましょう05

ほうれ自由自在だ。

これを元にして線画を描いたりすればいいのです。

馬(午)を描きましょう06

こんな感じで。
不自然なところは適当に修正してね。

今年もあともう少し、元気で乗り切りましょう。


関連記事:
【簡単】ウサギを描きましょう
簡単か?龍を描きましょう
簡単、ヘビ(巳)を描きますか?
 
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2013年08月13日

勝手に挿絵 12

さて、久しぶりに新しい絵を描きました。
勝手に挿絵、その12。
今回は久生十蘭作「だいこん」より。
昭和22年1月から23年8月まで、雑誌「モダン日本」に連載された長編小説です。

青空文庫で読む

久生十蘭 だいこん
 あたしの手をひいて、方々へ連れて歩いてくれたシゴイさんのやさしい手に触るのも、これが最後だと思うと、そうやすやすとはやれないけど、まごまごしていると死んでしまう。あたしはそっと手をだした。シゴイさんが歎息するようにいった。
「お前はそんなやさしいところもある娘なんだな。ふしぎなやつだ」
 シゴイさんの手があたしのほうへ伸びだしたまま曖昧に宙に浮いていたが、急に折れたように寝床の上へ落ちた。軍医長が椅子から立ちあがると、入口に立っていたひとにいった。
「看護長、カンフル」


物語は昭和20年8月15日の日本敗戦の日から、9月2日の降伏文書調印式までの数日間を、主人公である「だいこん」と呼ばれる17歳の娘をとおして描いたものです。

小説や映画でよく見る庶民の終戦記とはやや趣が違う、いまでいうセレブですかね、そういう層の人達の終戦記、という事になりましょうか。
十蘭らしい華やかな洋行生活なども描かれています。

主人公「だいこん」の容貌は、
 平気な顔ってどんな顔のことか知らないけど、あたしの顔は生れつきこんなベティさんみたいな顔なんだ。頭の鉢はうんとおっぴらき、眼はびっくりしたようにキョロリとし、鼻は孫の手みたいにしゃくれている。おかあいらしいなんていってくれるひともあるけど、それはフロイドのれいの〈言いちがい〉というやつで、じつのところは〈変っている〉というつもりだったのにちがいない。夕陽があたると、火がついて燃えあがるかと思わせるかのふしぎな赤毛は、年頃になるとすこし下火になったが、脛のほうは時代とともに太くなって、どう見てもスラリとしていますなんていえない。

挿絵は物語の後半にある退艦式の告別舞踏会で昔なじみのシゴイさんに会うところ。
この時のドレスは
白のジョーゼットの釣鐘裾《クローシュ》だ。白のジョーゼットのほうはちょっとドガの踊り子のようになる。園遊会には向くがサロンにいると子供っぽく見えるおそれがある。
ということです。
白のジョーゼットの釣鐘裾がどういったものかよくわかりませんが、ドガの踊り子というのを参考にしてみました。


この作品が青空文庫で公開されたのは昨年(2012年)の8月15日でした。
偶然ではなく意図された日付なのでしょう。
8月にこの小説を読む、というのはちょっとオススメです。
これまでと違った視点から終戦、あるいは敗戦を見てみることが出来るかもしれません。
 この調子だと、パパの苦虫は永久につづくのだろうとあきらめていたが、降伏の申し入れをした十日の夕方、役所から帰ってくるとニコニコ笑いながらママにいった。
「これからは辛いぞ。貫太郎さんは血と涙の生涯といったが、ほんとうだ。だがその時を越えれば、戦前の日本よりよくなる。希望をもとう」
 それからあたしにいった。
「だいこん、お前だけだよ。そのいいときを見られるのは」
この小説が書かれたのは昭和22〜23年、すでに新憲法は公布されています。
十蘭はその先の日本にどんな希望を持っていたのでしょう。
 涙あふるる思い。だがものは考えようだ。日本は参ったが、なくなったのではない。古い日本の終りは新しい日本のはじまり。女神アグライアの死体からアネモネの花が咲きだしたように、古い日本の土にだっていつかは新しい花がひらく。
〈一つの植物が花を咲かせない間は、それがどんなに美しいだろうと望みをいだく。すべてまだ花が咲かないものはどんなに多くの空《むな》しい夢に包まれていることだろう〉とジイドがなにかでいっていた。
 この咏嘆は意味はなすが意義はなさない。空しいか空しくないか、咲いてみなければわからない。希望をもつことは空しいといって、希望せずにいられるものだろうか。千島も、樺太も、朝鮮も、琉球も、台湾もみななくなって、せいぜいアメリカの一州ぐらいの大きさになってしまったかわりに、日本人は戦争で死ななくてもよくなり、ほかの民族を統治しようなどと柄にもないことをかんがえることもなく、狭いながらも水入らずで楽しくやって行けることになった。原子爆弾の洗礼を受けたのは日本だけだから、自らの体験によって、これからの戦争は危険だと警告する役をひきうけ、世界平和を建設するための有効なアポッスルになり得る。あの方が考えていられるように、戦争放棄の新しい憲法でもできたら、咲く花は小さくとも、世界に二つとないユニークな花になるだろう。
最近の日本では、平和憲法を有難がる人は現実を見ない夢想家だと思われてしまうようです。
あの日の希望は、いつのまにか夢まぼろしになってしまったのでしょうか。

なんて思うような今日この頃であります。
 


タグ:勝手に挿絵
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2013年07月19日

イラスト昭和の流行歌

私事で多忙に付き思うようにブログ記事が作れません。
しかし更新しないと心配する人もいるかもしれませんので、生存確認更新ということで、以前に描いたイラスト作品でも貼っておきましょう。

小さな喫茶店クリックで拡大

シリーズ絵本昭和の流行歌 第一集の(1)
「小さな喫茶店」
作詞 Ernst Neubach
作曲 Fred Raymond
日本語訳詞 瀬沼喜久雄
歌 中野忠晴
昭和十年(1935)コロムビア・レコード

原曲は1929年にドイツで発表されたコンチネンタルタンゴ。
「In Einer Kleinen Konditorei」(小さな喫茶店にて)
映画の主題歌だったそうです。
訳詞をした瀬沼喜久雄は「青木爽」名義で多くの作品を残しています。
編曲は以前動画を作った「銀座モダンガール」の仁木他喜雄氏。
歌は中野忠晴です。
この歌は現在も人気があって、いろんな人がレコーディングしていますが、私はやはりこの中野盤が一番好きなんです。

昭和十年の出来事。
忠犬ハチ公死す
大阪タイガース発足
林長二郎「雪之丞変化」
吉川英治「宮本武蔵」
天皇機関説
眠り病流行

この昭和十年頃が戦前の喫茶店ブームのピークだったようで、東京市内に一万店舗あったとか、「純喫茶」という言葉が生まれたのもこの頃だそうです。


この絵を描いたのは2002年9月。
個人的な作品をAdobe Illustratorというソフトを使って描いてみよう、と思って始めたシリーズ。
昔の流行歌をテーマに選んだのは、これなら題材に困らずいくらでも描けるだろうと思ったからですね。
その第一回に「小さな喫茶店」を選んだという事です。
二回目以降の事はまだ考えていませんでした。


聴いてみよう。



 
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2012年12月07日

冬のペーパークラフト 2012

さて、今年もクリスマス用の簡単ペーパークラフトを作ってみました。
去年に続いてまた天使になりました、エンジェル2号です。

X'masペーパークラフト2012

なんかちょっと庶民的になった気がする。
今回参考にしたのはこちら。

Jenny Allsorts
allsorts

これはバレンタインのエンジェルですね。
またしてもパクッ、ゲフンゲフン…いやそのちょっと拝借、いや引用ですアレンジしてます謝っときますすいません。

プリント用ダウンロードはサイトから。

X'masペーパークラフト2012
Christmas Angel 2

作り方は写真を参考にして下さい。
切り抜いて貼り付けるだけ。
輪になった腕は切り離して頭の後ろを通してから、杖と手の部分を貼ってつなげて下さい、つなげてからでも頭の部分を丸めると通すこともできます。
羽根と光背は後ろ側に高さを合わせて貼付けて、いい感じで角度を付けて下さい。
簡単でしょ。

クリスマスに飾っておくと良いことが訪れるかもしれません。
しかし特に何もないかもしれません。
 
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2012年12月01日

簡単、ヘビ(巳)を描きますか?

昨年は龍の絵を描いてみようという事で、結構検索来訪の方が多かったのですが、果たして参考になっていたのでしょうか。

そして今年もやっときますか、干支シリーズ。

来年は巳年という事で、蛇の絵を描いてみますが、これは簡単ですね。
十二支の中で一番簡単かも。
「蛇なら教えてもらわなくても描けますよ、ヒモに目を付けとけばイイんでしょ」

ヘビを描きましょ01

いえいえ、簡単に見えてもやはりヘビにはヘビに見えやすい要素があるはず、そういったものをふまえて、簡単に描けて誰が見てもヘビに見える、そんなヘビさんの姿を考えてみましょう。

年賀状ということで、リアルに怖い蛇を描いてもアレですので、ファンシー路線で。

ヘビを描きましょ02

これを基本形と考えて、どういう要素が入っているのでしょうか。


頭はタマゴでいいんじゃないか。

ヘビを描きましょ03


頭と胴のつなぎは縦で。

ヘビを描きましょ04

横にまっすぐつなぐよりも、一旦立てた方が良いみたいだ、実際の蛇はこんなふうにはなってないけど。


頭と胴のバランス
本物の蛇はかなり長い、でも絵に描くときはそんなに長さは必要ない。
でも、

ヘビを描きましょ05


ヘビといえばトグロですが、

ヘビを描きましょ06


柄は結構自由でも大丈夫、
だいたいヘビの柄なんて正確に描けないし。

ヘビを描きましょ07

蛇腹まで描くかどうかはお好みで。

ヘビを描きましょ08


斜めにしたいときは目とかはみ出してもいいんです、ちょっと立体的になるね。

ヘビを描きましょ09

装飾小物はご自由に。

ヘビを描きましょ10

ヘビはシンプルな形だから、どんな風に描いてもまず大丈夫なので、好きなように描けばいいんですけどね。

ヘビを描きましょ11

では年末がんばって下さい。


関連記事:
【簡単】ウサギを描きましょう
簡単か?龍を描きましょう
簡単なの?馬を描きましょう
 
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2012年09月13日

画像投稿サイト「apollo(アポロ)」で見てもらう

さて、クリエイター向け投稿サイト「apollo」という所があるんですが、このあいだからそこに「絵本昭和の流行歌」第2集のイラストをアップロードしております。

画像投稿サイト「apollo」

ここは横幅900px推奨の掲示板でして、じつはオリジナルサイトで見るより大きな絵で見ていただけます。
イラストの細部なんかも見てみたい、なんて御奇特な方がいらっしゃればこちらで是非一度ごらんくださりませ。
NAKACO'S CRAFTのマイページ

 
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2012年04月15日

資料本8

さて、今回は海外のイラスト事典を2冊。


The Macmillan Visual Dictionary

まず「The Macmillan Visual Dictionary」は1992年に出版されたヴィジュアル事典。
表紙に書かれているように、3500点もカラーイラストが載っています。
それが全部綺麗で細密でとても解りやすい。

The Macmillan Visual Dictionaryから


例えば帽子のページ、カンカン帽もありますよ、お、正ちゃん帽も、stocking capっていうのかあ、という感じ。

もっと見たい人は、現在こちらのサイトで

visual.merriam-webster.com/
「Visual Dictionary Online」


見ることが出来ます。

visual.merriam-webster.com/から
Visual Dictionary Onlineの画像

オンラインヴィジュアル事典ですが、イラストはこの本で使われたものを用いているようです。
6000imagesとなっていますから、さらに増えているのでしょうか。
良い時代になったものです。



The Complete Encyclopedia of Illustration

もう一冊は「The Complete Encyclopedia of Illustration」

こちらは1851年に出版されました図版百科事典を原本にした復刻版だそうです。
当然新しい絵はありません、しかし図版は細密なエッチングでかなりリアルです。
動植物などは充分資料になりますが、資料というにはもったいないような古色蒼然ぐあいです。

The Complete Encyclopedia of Illustrationから

1800年代の欧州の軍装、「ブン大将」の動画を作った時に参考にしましたよ。


どちらの本も厚さ4.5〜5センチぐらいあって、ずっしりと重いです。

本は重いほど値打ちがあるとか思っている私のような者にはマコトに有難い書物。

しかし、こういうイラスト事典や図鑑などは、役に立ちますし見ていても楽しいのですが、やはり重いだけにお値段も重い。
いつ使うか判らない物をそうホイホイとは買えやいたしません。

ということで、これらの本はどちらも古書店で求めた物です。
上の「The Macmillan Visual Dictionary」は1500円でした。
日本語版もあったのですが、英語版の方が安かったです。
「The Complete Encyclopedia of Illustration」の方は、何軒かに同じ本があったうち一番安いのを買って、1000円でした。

このように、古書を買うときは何軒か廻るといいですね。
でもそんなの大変、ウロウロするのしんどいし、だいいち古本屋ってどこにあるのさ?

という方のために。

ホイ来た、今年も。

第10回 四天王寺春の大古本祭り

第10回 四天王寺春の大古本祭り
4月28日(土)〜5月3日(木)
今年は4月の末からですよ、特集は「リメンバー1960年代」だって。

当節はネットで探してポチッと注文、という方法が簡単ですが、現物を手に取ればこそ、思わぬ発見!なんてのがあるかもしれません。

関係者でも何でもないんですけど、近所だし、いつも行ってるので今回もお知らせしておきます。
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2012年03月01日

FLASHが触りたくなる時期

なぜか一年に一度ぐらいFLASHが触りたくなります。
いつも一年ぶりなので前回覚えた事をすっかり忘れてしまい、いつまでたっても初心者のままです。
しかしソフトの方はどんどん進化しておりまして、いよいよ追いつけません、という事になります。

今回はアニメーション、ものすごく単純な「歩く人」を作ってみました。


Walkman

膝が曲がらないので滑ってるみたいですが、歩いてると思えば歩いて見えるのです、だんだん見えてくるのです、きっと。

これを元にして何か作ってみれないかという事ですが、なかなか思いつきません。

何か出来るんでしょうか。
 
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2012年01月19日

勝手に挿絵11

おや久しぶり。
勝手に挿絵 その11です。

今回は、武田麟太郎作「一の酉」
昭和10年に発表されました短編小説です。
青空文庫

「一の酉」

 十二時をすぎたばかりの鷲神社は、初酉のお札を貰はうとする人たちで、身動きも出来ないほど、混雑してゐた、二人はその中に捲き込まれたが、しつかり掴まつといでと、秀一は手を握つてくれた、大きな人群れはまるで蛇のやうにうねつて、ともすればおしげは浚はれさうになつた。
「秀ちやん、下駄がどつかへいつちやつたよ」
「――見つかりやしないよ、――」

これは最後のところ。
こういう終わり方の小説、好きですね。

武田麟太郎はプロレタリア作家としてスタートしますが、これはその後の「市井事もの」と呼ばれる時期の作ですね。

主人公のおしげは十七歳で、浅草の料理屋の酌婦というか女給というか、
今でいえばホステスさんみたいな事でしょうか。

小説の中に、小学校時代のおしげがこの店の評判娘の一人に憧れて、店の前まで顏を見に来る、なんて話が出て来ます。

小学生が人気ホステスに憧れて店まで見に来るみたいなことで、
今ではちょっと考えにくいですが、時代柄か土地柄か、その両方でしょうか。

前々回の萬龍人気もそうですが、このころの人気者の事情は、今とは少し様子が違ったのかもしれません。

描きましたのは、鷲神社のお酉様で人波にもまれる二人。

家でも店でも厄介事を抱えてモヤモヤした気持をエイヤっと投げ捨てて、そんな事は知った事かと店の主人との約束をすっぽかしてお客と酉の市に来たけれど、さりとてこの秀ちゃんが好きという事でもなく、新しい下駄も無くしちまった、といってそんなに惜しい訳でもない、そんなことやあんなことやこんなことも、もうみんなどうでもいいんだ、不満と不安とやけっぱちと、いろんな気持が入り交じった表情の一瞬を描きたかったのですが。
どうもうまくいきませんね。
 
タグ:勝手に挿絵
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2011年12月05日

今年のペーパークラフト

12 月になりますと、毎年pop-up treeなんてモノを作っておりましたが。
まあ毎年同じ物だったんですけど。

今年はちょっと違う物を、ということで。

Christmas Angel

「Christmas Angel Paper Craft」
というモノを作ってみました。

参考にしたのはこちら。

Christmas Angel
http://skidaddlegames.com.au/index.php/archives/58

海外のサイトなのでよくわからないのですが、フリーで提供されている塗り絵にもなるカワイイ組み立て天使。
これをベースにさせてもらいましたよ。
大丈夫でしょうか。
パクってないですよ、参考ですよ。

作りましたのがこちら。

Christmas Angel Paper Craft
ダウンロードページ

プリントして、切り抜いて、貼り付けて、差し込むだけ。
簡単ですから作ってみてね。

お部屋で天使が祈ってくれますよ。
ツリーにぶら下げてもOK。
 
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2011年11月26日

簡単か?龍を描きましょう

去年「簡単うさぎを描きましょう」という記事を書いたので、今年は龍で、と思ったのですが、龍は去年のうさぎほど簡単にはいきませんようで。

龍というものは十二支の中で一番ややこしいですね。
だいたい実際にいないから、何を基準にすればいいのか分からない。

ということで今回は、龍の絵を描くにあたって、多くの人にああこれは龍の絵だなと、判ってもらうために必要な要素は何か、という事をふまえつつ、出来るだけ簡単に龍の姿を作ってみましょう。

年末に向けて龍の絵を描いてみようという時に何らかの参考になればさいわいかと。


さて、今回はほぼ直線と丸だけで龍を描いてみる、という試みです。
直線だから簡単というわけではないんですけどね。


龍イラスト01

まず、目と眉毛。
ギョロリとした大きめの目が龍らしいようです。
目の上のトゲトゲの眉毛みたいなヤツは龍らしく見せる要素のひとつ、ほとんどの龍の絵に描かれています。


龍イラスト02

鼻は大きくてしっかりしている、前に向って穴もはっきり見える、猪の鼻のイメージに近いです。
鼻の下にはとげとげの髭みたいなものを、この口まわりのトゲトゲは龍の必須要素のようです。


龍イラスト03

口は大きくワニみたいな感じ、今回は下あごの前に少し牙を見せました。
口の上辺は後ほど描く細長い髭と重ねます。


龍イラスト04

顎にも髭のようなトゲトゲを、そのまま顏の横にもたてがみのようなトゲトゲ、
もうトゲトゲばっかりですね龍の輪郭は。
あと耳も忘れずに。


龍イラスト05

細長い髭とツノ
髭は曲線でも良かったですかね。
ツノは二股の鹿みたいな感じ。

これで龍らしい顏が出来ました。


龍イラスト06

身体は曲線の方が簡単ですね。
頭と身体の関係は、キリンの首のように直立するのではなく、蛇のように横に出ている感じの方が龍らしいのではないでしょうか。


龍イラスト07

背中のトゲトゲと胴体のウロコ、お腹のひだひだ、このへんは蛇の感じですね。


龍イラスト08

手とか足とかもあるのですが、今回は省略、下の方は雲とか描いてごまかしときましょう。


これを下書きとして筆とかでザックリ描いてみるのもいいかもしれません。
構成要素を押さえておけばアレンジも出来ますしね。

今回はIllustratorで描いた線に、アートブラシを適用してみたらこんな感じになりました。

龍イラスト09
アートブラシ木炭(細太)

龍イラスト10
アートブラシ水彩(ブレンド)


ということで今年も後一ヶ月、忙しい師走を乗り切って、元気に一年を終えたいものです。


関連記事:
【簡単】ウサギを描きましょう
簡単、ヘビ(巳)を描きますか?
簡単なの?馬を描きましょう
 
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2011年10月02日

資料本7

「吉田謙吉Collection 1 考現学の誕生」藤森照信・編 筑摩書房

考現学の誕生

さて、吉田謙吉という人を御存じでしょうか

大正時代から昭和前半期に多彩な活動をした人で、職業欄でまず最初に記載されているのが舞台装置家ということになるようです
大正13年、小山内薫の築地小劇場の創設に参加し、舞台装置と衣装を手掛けています
その後初期のムーランルージュにも美術部員として参加したり
映画でも美術監督や衣装デザインも
さらにタイポグラフィーや、本の装丁
まさに美術系多才の人なんですけれども

「海戦」1924年

築地小劇場第1回公演「海戦」装置吉田謙吉 1924年


今回はこの人のもうひとつの活動
「考現学」を扱った本です

「考現学」とは、現在に置ける(当時の)それはそれはいろんな事を細かく調べて記録する、という活動です
例えば、銀座の通りを歩く人、男女大人子供、その組み合わせを端から端まで歩いて記録する
また、歩いている男性の腕の形、組んでいるのか振っているのか、ポケットに突っ込んでいるならそれはズボンか上衣か、右か左か両方か、荷物を持っているなら抱えているのかぶら下げてるのか、脇に挟んでいるのか
とにかく細かく記録して統計を取る

考現学の誕生 裏表紙

裏表紙 道行く女性の腕のポーズの統計


他にカフェーの女給のエプロンの採集、職人の手ぬぐいの巻き方、犬小屋の形、歩道に捨てられた煙草の吸い殻の長さと銘柄、もうこんなものは極々一部
とにかく採集と記録と統計に対する執念がスゴイ

考現学 展覧会

昭和2年、紀伊国屋で行なわれた展覧会での展示物
読みにくいので一部書き出してみましょう

丸ビル、モダンガール散歩コース
丸ビル紳士いねむり状態
某新婚家庭物品一切しらべ
茶碗のワレ方
ガラスのワレ方と補貼
東京露天商人コシカケ
踏切カンヌキ棒其の他
荷車人夫の具合
宿屋の部屋と御馳走
丸ビル本屋の立読み手の具合
東京長屋便所のクミ取口
おしめの模様帳
鼻のたらし方
洋服のヤブレ個所
駄菓子の実測図
おんぶの形式
東京場末女人の結髪
井の頭公園自殺者地図
東京めしやのサゲ看板

などなど、など
こういったものがすべて詳細なスケッチとともに記録されています

「附言」
この展覧会はこゝ三年間私達のやった仕事の展示です。
かゝる仕事を私達は仮に考現学と称して、考古学でやる方法を現代に適用してみているのです。
即ち現在眼前に見るいろいろのものを記録し、そのしらべの方法をどうやったらいいかに就いて努めている次第です。
御覧の通り万般のものに就いて試みています。
御批評を仰ぎます。


そんなもの調べて何になるのか、とも思いますが、しかし現在から見れば大変貴重な風俗資料となっている、ということです

当ブログで取り上げたアサヒグラフの記事に於いても昭和8年の街撮りの中で、現代生活調査会として吉田謙吉氏の名が出ていました
同様に名前の出ていた今和次郎(こん わじろう)という人が東京美術学校時代の先輩で、この二人で「考現学」を始めた、という事のようです


浅草紅団

浅草カジノフォーリーの名を広めた小説といえば、川端康成の「浅草紅団」ですが、昭和5年に出版された時の装丁を吉田謙吉がつとめています

考現学活動の中に、作家の書斎採集というのがあって、大佛次郎やサトウハチロー
吉屋信子、林芙美子などと共に川端康成の書斎もあったので、そのスケッチを載せておきましょう

川端康成の書斎


絵を描く資料にはあまりなりませんでしたが、読み物として面白かった本でした


さてこの本も例によって古本屋で見つけたのですが、
そんな古書市のお知らせ

大阪四天王寺秋の大古本祭り

大阪四天王寺秋の大古本祭り
今年は10月6日(木)〜11日(火)です

ああ、もうそんな季節になりましたか

べつに関係者じゃないんですけども
恒例なのでお知らせまで
 
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2011年04月27日

資料本6

美しいキモノ

さて、これは「美しいキモノ」昭和56年秋号
婦人画報社から出ている季刊雑誌です

30年も前の本になるとはビックリ
表紙の富司 純子さんは36歳です
いつ買ったか忘れましたが、15〜20年ほど前だろうと思います
古書店で50円でした

中身は着物ばっかり
この雑誌は、かなり大物の女優さんがモデルとして登場しているのが特徴でした
現在もそうなのでしょうか

この号では、登場順にならべますと、朝丘雪路、京マチ子、磯野洋子、叶和貴子、水野久美、香野百合子、久保菜穂子、仁和令子、馬淵晴子、鮎川いずみ、中原ひとみ、有馬稲子、野添ひとみ、新藤恵美、上村香子、生田悦子、松原智恵子、梶芽衣子、丘みつ子、三ツ矢歌子、坪内ミキ子、夏目雅子、長内美那子、いやすごいっすね敬称略

なぜこの雑誌を買ったかというと、着物の絵を描くときの参考にしようと思ったわけですね

着物を着ている人の絵を描く時に重要なのは、着物の構造を知っている事です

どのような形をしている物が、どのように身に付けられているのかを理解しておくと、人物を動かしても応用が利きます

着物を着た人のポーズ集のような本もあるのですが
この雑誌を買ったのは、着付けの様子などの写真も載っていたからなのでした
いやけして襦袢姿が見たかったわけではなく、あくまで着物の構造を知るためですてば


さて、そんな古い雑誌が何でもかんでも50円、とかで売っていた近所の古本屋さんもいつのまにか無くなってしまいましたが

古本屋といえば、恒例の四天王寺の古書市が開かれます

第9回春の大古本祭り

今年の春の部は4月28日(木)〜5月3日(火)の6日間
天気の良さそうな一日を選んで、今回もぶらぶらして来たいと思っております
 
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2010年12月14日

Pop Up Tree 2010

というわけで今年も一応作りましたポップアップツリーなんですけど

Pop Up Tree 2010

基本的には去年と同じ、というかおととしと同じです
結局ずっと同じ形なんですけど、これしか知らないのでしょうがないんですね

来年はまた何か違う事を考えましょうか

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直接はこちらで

ルークのポップアップツリー'09
これは09年作、今年は作ってませんのです

作り方、または自分でも作りたい、という人はこちらを参考に
http://www.wikihow.com/Make-a-Christmas-Tree-Pop-up-Card-(Robert-Sabuda-Method)

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Pop Up Tree '09年版
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