2017年06月03日

北野恒富展

北野恒富は明治から昭和前期にかけて活躍した日本画家です。
当ブログでは戦前ポスターとして何度か紹介しましたね。
そんな北野恒富の展覧会が大阪で行われます。

北野恒富展2017


さくら正宗 北野恒富

クラブ歯磨 北野恒富

キンシ正宗 北野恒富

高島屋 北野恒富

画壇の悪魔派と呼ばれた初期の作から、大阪画壇の中心となる晩年まで。
おなじみのポスターや谷崎の挿絵など。
多彩な展示で北野恒富の世界を展望できそうです。

6月6日から
あべのハルカス美術館





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2017年04月19日

大阪地下鉄開通す

私の地元、大阪天王寺に地下鉄が通ったのは昭和13年(1938)4月21日のことでした。
その時のポスターを。

大阪地下鉄1938-1

地下鉄天王寺◯開通

◯のところにあるシンニョウに占、みたいな漢字は「まで」と読みます。
迄、の旧字ではなく別の漢字、シンニョウに台、という字の俗字なのだそうです。
すなわち地下鉄が天王寺までつながりましたよ。
ということですね。

ではどこから天王寺までつながったのかというと、

大阪地下鉄1933

まず梅田から心斎橋まで開通したのが昭和8年。
梅田、心斎橋間5分ですね、今より速い、まあ直通ですからね。

大阪地下鉄1935

間に2駅増えて、さらに難波まで延伸したのが昭和10年。
快速8分、3分毎に発車なんですね。

大阪地下鉄1938-2

さらに2年半後に天王寺まで延伸、ということですね。
ゾウやキリンがいるのは、動物園があるから。
通天閣のかたちは戦前のものですね。

大阪市営地下鉄は、日本で最も古い公営地下鉄ですが、来年(2018年4月)民営化されることが決まっています。

大阪市が昔の映像を公開しています。
当時の地下鉄工事の様子は、〜part2〜「高速鉄道建設の記録」で見ることが出来ます。
http://www.city.osaka.lg.jp/contents/wdu010/movie/mobile/retro/index.html


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2017年03月31日

3月更新

大変だ。
3月更新していない。

ヱビスビール1929
昭和4年(1929)多田北烏

ヱビスビールのポスターを貼る。


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2017年02月24日

クロネコ流行す

クロネコ酒場

当節は猫カフェなどというものがあって、大変繁盛しているそうですが。

本日は猫のいないカフェークロネコの話。

カフェじゃなくてカフェー右矢印2です。


銀座クロネコ

銀座にカフェークロネコができたのは昭和2年。

人気のお店であったようで、全国各地で「黒猫」という名の店が登場します。


そんな様子を昔のマッチラベルで見てみましょう。



クロネコ 銀座

銀座


クロネコ 大野町

大野町(大阪)


クロネコ 浜頓別

北見線浜頓別(北海道)


クロネコ 和歌山

和歌山市元寺町


クロネコ 花園木辻

花園木辻(京都)


クロネコ 加古川

加古川(兵庫)


クロネコ 関目

関目町(大阪)


クロネコ 神戸

神戸楠公前


クロネコ以外でも


シロネコ

シロネコ


アカネコ

赤猫


ギンネコ

ギンネコ久留米


キンネコ

ギンネコ厩橋


コネコ

コネコ


ネコ大人気です。

ちなみに以前「洒落男」でFLASHを作った時

カフェー猫又

https://youtu.be/eG2k3hbmS4I

カフェーの名前を「猫又」にしたのだった。


名前にネコがつかなくても、黒猫をデザインしたマッチのラベルがたくさん残っています。


酒場とクロネコというイメージが、いつかの時代には強くつながっていたのかもしれませんね。


喫茶の部


クロネコ 大阪


クロネコ 生野

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2016年06月23日

初夏はサイダー

ということで、
6月の更新は戦前ポスター、サイダー特集です。

ハクツルサイダー
ハクツルサイダー 1927-1935

ハクツルサイダー
ハクツルサイダー 1935年以降

ボルドー
ボルド 1920年代後半

メリーサイダー
ボルド メリーサイダー 1920年代後半

パレナー
パイナップサイダー パレナー

オレンヂシャンペンサイダー
ダイヤモンド印
オレンヂシヤンペンサイダー


我が国のサイダー史は、ペリー来航以来だそうで、これらのポスターにある、パイナップルフレーバーやジンジャーエールなども、明治の早い時期にはもう外国人によって製造販売されていたのだとか。

炭酸

のど乾いた。








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2016年01月10日

ようこそ日本へ展

「ようこそ日本へ - 1920-30年代のツーリズムとデザイン」

という展覧会が東京国立近代美術館で行われています。(2016年1月9日〜2月28日)


ようこそ日本へ


1920〜30年代に作られた海外に向けての観光誘致用の広告展ですね。


ここ数年、日本を訪れる外国人観光客がふえているそうですが、外国からの観光客誘致キャンペーンなどはすでに昭和前半期にも行われていたそうです。



日本政府が国際観光局を作ったのが1930年、美しい日本をアピールしました。


Beautiful Lapan

Beautiful Japan 鉄道省 1930年


観光の東京

観光の東京 東京市 1935年


当時は船旅が主流ですね、日本郵船などの船会社のポスターは1910年代からたくさん作られています。


日本郵船

日本郵船株式会社 1914年


大阪商船

大阪商船株式会社 1916年


当ブログでもお馴染みの、杉浦非水や橋口五葉、町田隆要などの実物が見れますね。


「ようこそ日本へ - 1920-30年代のツーリズムとデザイン」

東京国立近代美術館 ギャラリー4(2F)

2016年1月9日〜2月28日

http://www.momat.go.jp/am/exhibition/visit_japan/


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2015年11月15日

ワインは写真

久しぶりに戦前ポスター。


赤玉ポートワイン


これはみなさんお馴染みの、赤玉ポートワインのポスターですね。


大正12年(1923)、日本初のヌード写真ポスターとして大評判となり、赤玉ワインの売上に大いに貢献しました。


このブログでもいくつか紹介しましたが、大正から昭和初期のお酒のポスターは、絵師による美人画が主流でした。

しかし、この赤玉の評判を受け、他社のワインの広告ポスターでも写真が使われることが多かったようです。


そんな、1920年代のワインポスター。


花形ポートワイン1

花形ポートワイン 1920年代前半


花形ポートワイン2

花形ポートワイン 1927年


白玉ホワイトワイン

白玉ホワイトワイン 1920年代中頃


矢車ワイン

矢車ワイン 1920年代後半


これらのポスターは当時我が国で実用化され始めたグラビア印刷で作成されました。

グラビアというのは凹版印刷の技法の一つです、水着の女の子の写真ということではなかったのだな。


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2015年07月05日

カルピスとカンカン帽と

当ブログも7年目に入っております。

最近は月一回の更新になっておりますが、それでも継続しているのはたいしたものだ、と自画自賛。

当ブログの夏の話題は、カルピスとカンカン帽、ということになります。
なりませんか。

本日はその両方を兼ねたポスターをご紹介。

カルピス小瓶 1928

ゾウがカンカン帽かぶってる。

サインは「ひすい」とあります。
杉浦非水ですね。

このポスターにある二十銭の小瓶が発売されたのは昭和三年(1928)だそうです。


今月は早めに更新出来た。

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2015年05月21日

高木葆翠(たかぎほうすい)

ビールの美味しい季節、という事になりますかね。

本日は、戦前ビールポスターの中でも人気の高い、高木葆翠(たかぎほうすい)作「紫ドレス美人」です。

サッポロビール 1931

昭和六年(1931)の作品だそうです。
当時はアサヒもサッポロも、同じ「大日本麦酒」という会社のブランドでした。

このポスターも、アサヒ版とサッポロ版があるようです。

アサヒビール 1931


二つのブランドを並べた昭和八年(1933)のポスター

アサヒ サッポロ 1933

同じ紫色のドレスの美人なんですけど、なんか趣が違います。

しかし実は、これも同じ高木葆翠の作だそうです。

ホントですか?ぜんぜん違いますやん、と思う向きもありましょう。

高木葆翠の作画手法には、実際のモデルを使う、写真を使う、全くの想像で描く、という三種類あったそうです。

定かではありませんが、1931年の方はモデルか写真、1933年は想像で、という事かもしれません、あくまでかもしれませんです。


アサヒでもサッポロでも、
美味しくビールを飲みましょう。

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2015年02月17日

苦心の学友

2月の更新

いつまでも謹賀新年では恥ずかしいので、更新を。

以前当ブログでご紹介しました佐々木邦の小説「苦心の学友」が、今年の1月1日に青空文庫で公開されました。


今年で権利が失効したようで、さっそく公開されたということですね。

ブログ記事は河目悌二の挿絵が好きだ、という話であったのですが、残念ながら青空文庫では挿絵を見ることが出来ません。

でも面白い小説ですよ。
昭和ひとけた頃のお話が好きな人はぜひ。

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2014年09月10日

正チャンの冒険展

このところ、いろいろと忙しくてなかなか更新できません。
月に一回はごきげんをうかがいたいんですがね。

本日は展覧会。

以前当ブログでも記事にいたしました
「正チャンの冒険」の展覧会がおこなわれているそうです。

town191413_pho01.jpg

「正チャンの冒険展」

8月29日(金)〜9月23日(火)まで
阪急メンズ大阪 5階 特設会場

正チャンの冒険 公式ホームページ
http://www.shochan.jp/Event/index.php
阪急メンズ大阪
http://www.hankyu-dept.co.jp/mens/

コラボ商品も出来ているようです。

syouchan_ca4la.jpg
正チャン帽「CA4LA(カシラ)」

shochan_04.jpg
手ぬぐい「かまわぬ」

shibaful.jpg
iPhoneケース「Shibaful(シバフル)」


阪急メンズ大阪 は阪急百貨店のメンズ館。

正ちゃんって漫画なんですけど、同じ服ばかり着てないんですね。
なかなかお洒落ですから、ここで展覧会がが行われるのはナルホドと思いました。

以前書きましたブログ記事
TINTINと正ちゃん 2011年10月30日

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2014年08月02日

海水浴への誘い

暑いですね。

というわけで、今回の戦前ポスターは海水浴特集。


甲子園、香櫨園 海水浴場
甲子園 香櫨園 海水浴場 阪神電車(1940)

海水浴は阪和浜寺へ
海水浴は阪和浜寺へ 阪和電鉄

水泳はびわ湖へ
水泳はびわ湖へ 京阪電車 太湖汽船(1938)

夏の三保
夏の三保 名古屋鉄道局

富田浜へ
富田浜へ(1936)


阪和浜寺の阪和電鉄は現在のJR阪和線。
この会社が存在したのは1926年から1940年。

夏の三保の名古屋鉄道局は元鉄道管理局、鉄道局という名の機関が存在したのは1920年から1950年まで。

最後の「富田浜へ」は絵葉書ですね。
三重県四日市市にある富田浜(とみだはま)という海水浴場へのお誘いです。


そんなわけで、
海にいく予定のある人は楽しんできて下さいね。

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2014年07月01日

カチューシャタイヤー

さて、何かといそがしい日々で、ブログ更新もままなりませず。
こんな時には、ポスターで。

今回は大正時代。

カチューシャタイヤ
カチューシャタイヤー

どうも自転車のタイヤのようですね。

名前の由来は「カチューシャの唄」から。

「カチューシャの唄」は大正三年の芸術座公演 トルストイ作「復活」の劇中歌です。
主演女優松井須磨子が歌う「♪カチューシャかわいや、わかれのつらさ♪」というあれです。

とにかくこの「カチューシャの唄」は大変に流行しまして、翌年発売されたレコードは2万枚、歌本は14万部売れたといわれています。

便乗商品は、カチューシャ櫛、カチューシャリボン、カチューシャ巻き、カチューシャ時計、など。

そんな中に自転車タイヤもあったわけですね。

カチューシャ節
爆発的大流行、復活の歌カチューシャ節

松井須磨子の声があったので聞いてみましょう。

松井須磨子



ということで。


ではまた。
 
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2014年06月10日

戦前ポスター 三ツ矢・金線

さて、暑い日がふえてきましたね。

暑くなってまいりますと炭酸飲料などが恋しくなるわけですが。
炭酸と言えばサイダー、サイダーと言えば三ツ矢。

というわけで、三ツ矢サイダーは今年でブランド生誕130周年だそうです。

三ツ矢サイダー
夏で水着でサイダーで

さて、このポスターの年代を知りたかったのですが、はっきりとした製作年が判りませんでした。
およその年代を推定する手がかりは「金線サイダー」と言う文字、ということになります。

金線サイダーは1899年(明32)横浜発祥のサイダーです。
製造していた金線飲料株式会社は、大正十四年に三ツ矢サイダーを作っていた日本麦酒鉱泉株式会社と合併して兄弟ブランドとなり、さらに昭和八年に大日本麦酒株式会社との合併により三ツ矢サイダーに統合されると言う経緯をもちます。

ですからこのようにポスターの中で三ツ矢と金線が並記されるのは、1925年(大正14)から1933年(昭和8)の九年間ほど、という事になりそうです。

正確な製作年をご存じの方は、教えて下さいませ。


金線サイダー
金線サイダー


大日本麦酒

1906年(明治39)から1949年(昭和24)まで存在した大日本麦酒は当時シェア約7割、アサヒもエビスもサッポロも、あとユニオンビール、サクラビール、カブトビールなども吸収しておりました。


三ツ矢サイダー

おめでとう130年
 



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2014年05月19日

宝塚廿年史、近代デジタルライブラリーで

さて、ブログのネタがない時は国立国会図書館近代デジタルライブラリーに頼むシリーズ、ですけども。

今回は今年100周年を迎えるという宝塚関連を。

まずは昭和八年、宝塚少女歌劇団出版による「寶塚少女歌劇廿年史」

寶塚少女歌劇廿年史
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1234678/3

大正二年から昭和八年まで、歌劇団最初の二十年の記録ですね。

寶塚少女歌劇廿年史02

この本のいいところは、全てのページに写真が入っているところ。

寶塚少女歌劇廿年史03

文字ばかりのページを読むのは大変ですからね。
とかいいながら、ちゃんと読んでないんですけど。

寶塚少女歌劇廿年史04

それと、二十年間の年譜、各公演演目、主な演者などが記録されています。
これは結構な資料ですね。


宝塚少女歌劇団 絵葉書

たとえばこんな解説のついた絵葉書の写真を某雑誌で見つけたとして、これはどんなお芝居だったのだろうと思った時に、この本で調べてみますと、

猫の舞踏会

なるほどこれは大正14年10月月組公演、お伽歌劇「猫の舞踏会」のトミとセラーなのだな、と判ずる事が出来るわけです。
判ったからどうという事はないんですけども。


さて、もうひとつは「寶塚グラフ」
昭和11年創刊の月間機関誌です。
近代デジタルライブラリーでは昭和12年度分12冊が公開されています。

寶塚グラフ
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1109593/3

ライブラリーでは昭和13年出版となっていますが、12年度版の合本を13年に出版したという事のようです。

表紙を見て行きますと、
葦原邦子、轟夕起子、櫻緋紗子、春日野八千代、三浦時子/橘薫、楠かほる、昇道子/響千鈴、月野花子/秩父晴世、佐保美代子/久美京子、難波章子、櫻町公子、春日野八千代
となっています。

寶塚グラフ

寶塚グラフ

グラフ誌ですから写真がいっぱい、宝塚ファンならばぜひとも購読したい「寶塚グラフ」は、

宝塚GRAPH

現在も「宝塚GRAPH」として刊行中ですよ。

祝100周年

 
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2014年05月06日

町田隆要 その2

さて、戦前ポスター、町田隆要作品その2です。

蜂印香竄葡萄酒(1912)
蜂印香竄葡萄酒(1912)

蜂印香竄葡萄酒(1923)
蜂印香竄葡萄酒(1923)

蜂印香竄(こうざん)葡萄酒は明治十四年発売の甘味葡萄酒。
神谷傳兵衛氏が製造し、近藤利兵衛商店が発売を担当しました。
蜂印香竄葡萄酒にはきれいなポスターがたくさん残っていますが、近藤利兵衛によるこうした販促やマーケティングによって、この商品は全国的な人気商品となりました。

上の2枚のポスターは10年ほど時期に差がありますが、年代によるイメージの違いが表れていますね。


カブトビール(1924)
カブトビール(1924)

カブトビールは愛知県のビールブランド。
この名で存在したのは明治31年から昭和18年まで、東海地方ではおなじみの銘柄だったそうです。


東京電気サイモトロン(1925)
東京電気サイモトロン(1925)

サイモトロンはラジオ用真空管。
このポスターにあるマツダのUV-199とUV-201Aは、大正14年ラジオ放送開始とともに発売が開始されました。
真空管は現在でもオーディオ方面などで需要があり、オークションなどで流通しているようです。



教育歴史画 天慶の乱
「天慶の乱」平貞盛俵藤太秀郷等朝命を奉して将門を誅す
町田信次郎(1903)

これは明治36年の教育歴史画。
町田信次郎名義の石版画です。
初期の商業ポスターも石版印刷でした。


関連記事:

戦前ポスター 町田隆要

 

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2014年04月14日

続 細木原青起

2011年の5月に、当ブログに於いて細木原青起氏の記事を書きまして、その中で細木原氏の著作「日本漫画史」が青空文庫作業中と紹介しましたが、
その後青空文庫よりも先に国立国会図書館の近代デジタルライブラリーや、Googleブックスで無料閲覧できるようになっていましたのでお知らせしておきましょう。

日本漫画史
日本漫画史 細木原青起(1924)

近代デジタルライブラリー
Googleブックス(口絵カラー)

鳥羽僧正を起点として、日本史の中でのいわゆる漫画的な美術作品の経路を綴ってゆく、的な感じでしょうか、ちゃんと読んでないですけど。

 


近代デジタルライブラリーでもうひとつ、
「面白文庫」という少年少女向きの遊びやゲームを紹介する本の中に、付録として細木原氏の絵を使った「買物合せ」というのがありました。
これは昔のカードゲーム、「家族合わせ」と呼ばれるもので、以前三越の時にも「衣装合せ」というのをご紹介しましたね。

面白文庫
面白文庫 小学生全集編輯部 編(1927)

買物合せ 細木原青起画像クリックで拡大

買物合せの部分

買物合せの部分

買物合せの部分

さすがに漫画家たる細木原先生、家族合わせもキレイで面白いですね。

ライブラリーでは4分割になっていますがJPEG表示する事も出来ます。
100%で表示するととても大きくなりますので、細部を見たい人や、出力して実際に遊んでみたい人はいかがでしょう。

「買物合せ」
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1717315/149-152

 
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2014年04月01日

展覧会×2

婦人画報 大正16年1月号
婦人画報 大正16年1月号

婦人画報 大正15年11月号
婦人画報 大正15年11月号

カルピス 広告
カルピス 広告

さて、これらの絵はかつて当ブログに掲載しました武井武雄氏のお仕事です。

そんな武井武雄先生の展覧会が開催中なのでお知らせしておきましょう。

武井武雄生誕120年記念全国巡回展
武井武雄生誕120年記念全国巡回展

武井武雄の童画作品を中心に、刊本作品、版画作品などを一堂に紹介する全国規模の展覧会。ということです。

3/26-4/06 島屋日本橋店
4/23-5/05 島屋横浜店
5/08-5/19 島屋京都店
8/06-8/18 島屋大阪店
8/23-9/28 石川県小松市立宮本三郎美術館
最新情報などは、イルフ童画館のサイトでご確認ください。
http://www.ilf.jp/news/archives/000276.html


さらに、展覧会もうひとつ。

令女界 昭和9年10月号
令女界 昭和9年10月号

令女界 昭和11年11月号
令女界 昭和11年11月号

こちらは蕗谷虹児による令女界の表紙。

蕗谷虹児氏も戦前挿絵界には欠かせない一人ですね。

令女界 口絵
令女界 口絵

彩色も良いけど、線画もキレイなんだ。


郵政博物館開館記念特別展 - 少女たちの憧れ - 蕗谷虹児 展
郵政博物館開館記念特別展 - 少女たちの憧れ - 蕗谷虹児 展

大正・昭和にかけて少女雑誌の挿絵などで活躍した人気作家 蕗谷虹児の雑誌、絵本の原画や詩画集など、初期から晩年までの厳選した作品・資料を大きく4 つのテーマに分けて紹介。だそうです。

5月25日まで。
郵政博物館
http://www.postalmuseum.jp/event/2014/01/fukiyakoji.html

春は展覧会で、いかがでしょう。
 
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2014年03月13日

剣戟大会1928

本日は戦前映画ポスター、時代劇映画特集ほぼ1928年で。

鳴門秘帖 1927
鳴門秘帖 日活(1927)

錦絵風、文字もキレイでいいポスターですね。
これは1927年、第七篇は最終篇です。

谷崎十郎
主演の谷崎十郎はアメリカ生まれ。
第二の阪妻として売り出された二枚目です。

吉川英治原作の鳴門秘帖は人気作で、日活以外にもマキノ映画、東亜キネマとの三社競作となりました。

当時は競作映画が多かったようで、以前紹介しました「砂絵呪縛(すなえしばり)」や、丹下左膳登場の「新版大岡政談」など、人気小説は同時期に数社が競作していたようです。


新版大岡政談 1928
新版大岡政談 日活(1928)

そんな「新版大岡政談」の日活版。
写真は大岡越前と丹下左膳の二役を演じた大河内伝次郎です。
やはりマキノ、東亜との競作でしたが、ここは日活の圧勝で、以来丹下左膳は大河内先生の十八番となりました。

新版大岡政談
「新版大岡政談」日活


崇禅寺馬場 1928
崇禅寺馬場 マキノ・プロダクション(1928)

崇禅寺馬場は大阪を舞台にした仇討ち物、戦前だけで8本も映画化された人気題材です。
正博・山上・光明のトリオ、なんて書いてあります。
下の字も読んでみましょう。

辛辣な皮肉と風刺を以つて聞へたる山上伊太郎得意のシナリオ、
彗星の如く現はれて天ヶ下を驚倒しつゝある若き名監督正博の是又得意の腕を奮つた名篇これぞ見逃すべからざる映画……

となっています。

崇禅寺馬場
「崇禅寺馬場」マキノ・プロダクション


天下太平記 1928
天下太平記 千恵蔵プロダクション(1928)

天下太平記は片岡千恵蔵設立の千恵プロ第一回作品にして稲垣浩の監督デビュー作。

昭和10年には「戦国奇譚 気まぐれ冠者」というタイトルで、原作脚色の伊丹万作によりトーキーでリメイクされます。

戦国奇譚 気まぐれ冠者
「戦国奇譚 気まぐれ冠者」千恵蔵プロダクション
主演は同じく片岡千恵蔵。


江戸三国志 1928
江戸三国志 日活(1928)

こちらも吉川英治の人気小説。
秘宝をめぐる冒険活劇、みたいな感じです。

河部五郎
主演の河部五郎は日活のスター、似顔絵双六にも登場していましたよ。

同時上映「人の一生」人間万事金の巻、も面白そうだ。

ではまた。
 
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2014年03月01日

メトロポリス

METROPOLIS 1927

さて、メトロポリスといえば、1927年に公開されましたドイツ映画。
SF映画の原点ともいえる名作として映画史に刻まれておりますね。

日本での公開は、二年後の1929年、昭和四年となります。

METROPOLIS日本公開版

こちらは日本公開時の和製ポスターです。
よく見ると、右上から斜めにメトロポリスとカタカナが入っています。
でも読みにくい、デザイン的には認視性が悪い、とか言われてしまいます。

元になったのはこの図柄。

METROPOLIS 1927

METROPOLIS 1927

このシーンですね、人造人間発動。

METROPOLIS 1927

メトロポリスのポスターにはいろんな種類があります。
どれもみなカッコイイですよ。


ところで、この1927年公開の映画「メトロポリス」はすでに著作権が失効してパブリックドメインとなっています。
YouTubeでも全編を見ることが出来ています。

METROPOLIS 1927

おすすめは最新の150分版
https://youtu.be/rGgon2YeISw

日本語字幕はありませんが、予習して見れば大丈夫だいじょうぶ。
 
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