2014年03月13日

剣戟大会1928

本日は戦前映画ポスター、時代劇映画特集ほぼ1928年で。

鳴門秘帖 1927
鳴門秘帖 日活(1927)

錦絵風、文字もキレイでいいポスターですね。
これは1927年、第七篇は最終篇です。

谷崎十郎
主演の谷崎十郎はアメリカ生まれ。
第二の阪妻として売り出された二枚目です。

吉川英治原作の鳴門秘帖は人気作で、日活以外にもマキノ映画、東亜キネマとの三社競作となりました。

当時は競作映画が多かったようで、以前紹介しました「砂絵呪縛(すなえしばり)」や、丹下左膳登場の「新版大岡政談」など、人気小説は同時期に数社が競作していたようです。


新版大岡政談 1928
新版大岡政談 日活(1928)

そんな「新版大岡政談」の日活版。
写真は大岡越前と丹下左膳の二役を演じた大河内伝次郎です。
やはりマキノ、東亜との競作でしたが、ここは日活の圧勝で、以来丹下左膳は大河内先生の十八番となりました。

新版大岡政談
「新版大岡政談」日活


崇禅寺馬場 1928
崇禅寺馬場 マキノ・プロダクション(1928)

崇禅寺馬場は大阪を舞台にした仇討ち物、戦前だけで8本も映画化された人気題材です。
正博・山上・光明のトリオ、なんて書いてあります。
下の字も読んでみましょう。

辛辣な皮肉と風刺を以つて聞へたる山上伊太郎得意のシナリオ、
彗星の如く現はれて天ヶ下を驚倒しつゝある若き名監督正博の是又得意の腕を奮つた名篇これぞ見逃すべからざる映画……

となっています。

崇禅寺馬場
「崇禅寺馬場」マキノ・プロダクション


天下太平記 1928
天下太平記 千恵蔵プロダクション(1928)

天下太平記は片岡千恵蔵設立の千恵プロ第一回作品にして稲垣浩の監督デビュー作。

昭和10年には「戦国奇譚 気まぐれ冠者」というタイトルで、原作脚色の伊丹万作によりトーキーでリメイクされます。

戦国奇譚 気まぐれ冠者
「戦国奇譚 気まぐれ冠者」千恵蔵プロダクション
主演は同じく片岡千恵蔵。


江戸三国志 1928
江戸三国志 日活(1928)

こちらも吉川英治の人気小説。
秘宝をめぐる冒険活劇、みたいな感じです。

河部五郎
主演の河部五郎は日活のスター、似顔絵双六にも登場していましたよ。

同時上映「人の一生」人間万事金の巻、も面白そうだ。

ではまた。
 
posted by nakaco at 23:09| Comment(2) | TrackBack(0) | 昭和前半期
この記事へのコメント
これは凄いですね、よくぞライブラリーに。

とりわけ目を引いたのが、丹下左膳と大岡越前の二役という大河内伝次郎さんですね。
広瀬五郎監督版の「新版大岡政談」は本邦初の丹下左膳でしたが、この時期、嵐寛寿郎サンもやってますね。

左膳はこの時代に他の人もやっていたようですが、戦前は大河内さんが一番だったと亡き父が言ってました。
私は水島道太郎さんの左膳も好きですけど。

それにしても昔の映画のポスターって縦長が多いですけど、やはり貼る場所の関係なんですかね?
Posted by ガチ坊 at 2014年03月15日 13:28
>ガチ坊さん
こんばんわ
「新版大岡政談」も「鳴門秘帖」や「砂絵呪縛」も当時の新聞の連載小説で、人気がでると各社競って映画化するというパターンですね。
流行歌でもそうですが、同じタイトルの歌が同時期に何曲もでたりしています。
戦前の娯楽業界は競作時代だったといえるかもしれませんね。
Posted by NAKACO at 2014年03月15日 20:28
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