今回は、既存のゴシック活字を元にして、基本的なモダン風変形とアレンジ、みたいな感じです
作成例は今年流行の「直江兼続」にしてみました、いろんな要素のあるいい名前です
せっかくだから続は旧字にしました

普通の活字は正方形に収まっていると思います
縦の中心線を引いて縦棒の位置の目安にします

縦棒の太さを倍ぐらい、横棒を半分ぐらいにしてみました
斜めの線はとりあえず書き出しを太く書き終わりを細く、に統一しておきます

横の中心と下から1/4ぐらいの所に目安の線を入れてみまして

それを1/4上にずらせました
上の方の線が詰まってきますが、バランスよく配置してみましょう
正確さを気にする必要はなく、画数が多かったり、横棒の多い字の時は、割合通りにいかなくてもいいし、さらに線を細くして案配してもいいのです
肝心なのは見た目のバランスです
バランス良くバランスを崩すということです、ややこしいですけど
この時点でなんとなくそれっぽくなって来ていますが
ここから各部にアレンジを加えてみます
ここが図案文字作りの楽しい所なので、いろいろ試してみましょう、基本的に自由ですから
このとき便利なのは方眼紙です
私は1mm幅の方眼紙を使います、100円均一とかで売っているやつで充分です
2センチ角を一文字分として20×20の升目が出来ますから、定規などを使わなくても真っ直ぐな線が書けますし、線の幅を合わせたりするのも簡単です
推考の様子

今回加えたアレンジを例としてみてみましょう

よくあるのは横棒を波打たせる方法
多用するのではなく、一文字に一カ所、比較的長めの横棒に使用すると効果的かもしれません

「直」はまっすぐな線ばかりなので「目」の部分の上の方と上の点の所に曲線を入れました
直線と曲線をまぜる案配などは、ええと、センスという事でお願いします
今回は「直」という字の意味からも左下の直角の部分は残したい所です

さんずいはいろんなバリエーションがありますが、今回は丸を使った判りやすいものにしました、造りの「工」のような画数の少ない場合は線をさらに太めにしてもよいのです

もう少し変化をつけたいので「工」の上の所を斜めに切ってみました
さらに途中でずらせてアクセントを
さらにさらにここでも波線を、下の横棒にいれて、さんずいの空いたスペースの方までのばしてみました。太さにも少し変化を
シンプルな文字はついついいじりたくなってしまいがちですが
逆に思い切って空白を生かす、という方法もあると思います

書道でいう払いの部分はこのようにS字的に変形することがよくあります

左右同じではつまらないので変化をつけました
二本並んだ縦線の太さを変えて少し左へ寄せ気味に
上半分が大きい気がしたので
さらに上に詰めて長い横棒を波に
上の二つの点のような左右対称の部分を変化の付けどころにしました

糸偏のように画数の多い場合は線が細くなってもかまわないのですが、メリハリを考えて線幅が単一にならないようにしましょう
編とつくりの割合を各文字で統一しておけば、縦に並べた時におさまりが良くなります
今回は、20分割でいうと偏6:つくり14の割合にしました
線の太さは、太い線4、細い線は1、ですが二つ目にあげた画像の分はそれぞれ少し細くなっています、気づきましたか

つくりのアレンジ
曲線の部分を少し作って
あと全体のバランスを見て「貝」の幅を少し広げて、縦線も少しだけ太くしました
では四つ並べてみましょう

間に2mmぐらいの間隔を置いて等間隔に並べました
そこでしばらく眺めて

ちょっと修正
どこをいじったかというと
まず横線をさらに少しだけ細くして
「直」の下の方にもう一カ所曲線を入れる
「江」の下の線の右側に縦線を細く入れる
「兼」の右の払いをもう少し太く
「続」これはものすごく微妙な話なんですが、糸偏の左下の点と縦棒の間の隙間をちょっとだけ広くしました、あと「買」の下の点々の右の方をちょっとだけ大きくしました
見た目にはほとんど変わりませんが
このへんはもう気分の問題、というか性格の問題なので気にしないで下さい
このへんでやめときましょう
きりがないですから、これで完成とします
今回は比較的オーソドックスな変形でモダン装飾図案風文字を書いてみましたが
あくまでも一例として参考にしていただければと思います
基本的には自由で良いのです
注意すべきは全体のバランスと統一感でしょうか
たとえば自分の名前など複数の文字を書く時には、書きやすそうな字を一つ選んで、それに納得いくような変形が出来れば、他の文字もその法則に合わせて変形させてみる、というような方法をとれば書きやすいかもしれませんね
さて、今回あげた画像はパソコンで作成したものですが
もちろん手描きでもいいのです
その時は方眼紙をそのまま使いましょう
気に入った形が出来たら、あらためて鉛筆で薄く下書きをします
その線にそって、細めのサインペンで清書します
直線は定規を使って、曲線はフリーハンドでもかまいません、竹久夢二だってフリーハンドです、そして中を塗りつぶします
インクが乾いた所で消しゴムで下書きの線を消してください

0.3mmのサインペンで、曲線はフリーハンド
多少にじんだりはみ出したりしても気にしない
そしてコピーを取って下さい
一般的な方眼紙の青い線は白黒コピーでは写らないようになっています
もしうっすらと出るようならコピー機の設定で明るさを少し上げて下さい
濃さを下げるという設定になっているかもしれません
うちの近所のコンビニのコピー機では濃さをひとつ下げればきれいに線が消えました
あとコピーを取る時は1.5倍ぐらいの大きさで書いて、縮小コピーすれば線やエッジが綺麗に出ます

82%縮小、濃さ-1、でモノクロコピー
もうちょっとしっかり塗りつぶしておけば良かったかも
以上「モダン装飾図案文字を書いてみる」お手軽入門編でした
難解エキスパート編はありませんありません
「モダン装飾図案文字」実践篇、面白かったです。
私は録画したDVDのラベル印刷を時々するんですが
題名をこの装飾文字で作ったら、戦前の映画にはぴったりですね。
こんどやってみます。
明日さっそく100均で方眼紙を買ってこようっと♪
おはようございます
私は仕事で文字を作る事はほとんどなかったんですが
だいたいこういう事が好きなんです
でもまあ今回のようなものは、言ってみれば模倣なんですけどね
とはいえ何事も模倣から始まりますから
そこから創造へのステップを踏み切ればいいのではと思っています
私は出来てないんですけど(> <)
>アネモネさん
おはようございます
参考になれば幸いです
基本は自由ですから、思い切り大胆にやってしまって下さい
きっと上手に書けると思いますよ